戸籍の附票とは?
戸籍の附票
戸籍の附票とは、戸籍と住民票を結び付ける役割をする書類です。
戸籍に載る本籍地は、実際に住んでいる住所とは関係がありません(勿論同じ方も沢山いますが・・・)
一方、住民票を請求できる住所地は実際に居住している場所でなければならず、長期間居住していないと住民登録は役所の職権で抹消されます。
このように、戸籍と住民票は役割が違いますし、戸籍は本籍地の市区町村で、住民票は住民登録している市区町村で管理されています。
一般的に本籍地を何度も変えるというのは少ないですが、住民登録地は転勤するごとに10回引っ越すなどというのはよくある話です。
そこで住所を変更するごとに、受付した役所から本籍地の役所に通知をし、住所地の異動を本籍地でわかるようにした書類が「戸籍の附票」です 。
戸籍の附票の使い方
相続手続きをする場合、不動産登記や銀行口座など、全て住所地で登録されています。
不動産の場合は、固定資産税を請求するために住所地が登記されていますし、銀行口座を作る時の本人確認資料には普通住所地しか書かれていません。
相続手続きには、相続人を特定するため戸籍簿を揃えますが、本籍地と住所地が違う場合、亡くなった方がその名義人本人なのか特定できません。
そこで、戸籍の附票をとり、そこに住所地が書いてあれば、名義人本人であることが簡単に特定できます。
戸籍の附票の請求の仕方
本籍地の役所に請求します。
現戸籍の附票は必ず取れますが、除籍簿の附票は5年で廃棄されますのでとれない場合もかなりあります。
附票にも謄本と抄本があります。謄本は「戸籍全部附票」といいます。